桜井政博のゲーム作るには

最終回スペシャル

2022年8月〜2024年10月

動画チャンネル制作の舞台裏

桜井政博氏の紹介

  • ゲームデザイナー、ゲームディレクター
  • 有限会社ソラ 代表取締役
  • 「星のカービィ」シリーズの生みの親
  • 「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズのディレクター
  • 数々の人気ゲームタイトルを手がける
  • 2024年に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞

代表作品:

  • 星のカービィ
  • 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
  • 新・光神話 パルテナの鏡
  • メトロイドプライム:ハンターズ

チャンネル開設の背景

2021年秋、桜井氏の仕事にぽっかりと数カ月間の空き時間ができたことがきっかけ。

きっかけとなった状況:

  • 『スマブラ』ダウンロードコンテンツ制作完了後
  • 新たなゲーム企画書を「マッハで制作」したが、組閣ができず待機状態に
  • この空き時間は「最初で最後のチャンス」と感じた

桜井氏がこれまでのクリエイター人生で培ったゲーム開発のノウハウやビジネスパーソンとしての考え方を伝えたいという思いが生まれる。

「大きなゲーム業界において自分が貢献できることは何か」と考えた結果、YouTube動画という形でのノウハウ共有を選択。

YouTube動画の魅力:

制作過程①:計画と準備

桜井氏は驚くべき計画性と準備で動画シリーズに臨んでいました:

原稿作成:

  • 1カ月で256話分の原稿を執筆
  • 約30万文字(「タクティクスオウガ リボーン」のテキスト量に匹敵)
  • すべての内容を最初から最後まで計画

事前準備:

  • 3本のパイロット版動画を自社で作成
  • 任天堂など関係各社に企画を説明し許可を取得
  • 「驚かれたが、協力を約束してもらえた」

緻密な進捗管理:

制作過程②:撮影と編集

撮影の実態:

使用機材:

  • ソニーの「VLOGCAM ZV-1」
  • 外付けの指向性マイク
  • 動画中で使うゲーム画面も自前で録り貯め

編集体制:

チャンネルの制作費と反響

制作費:

  • 総費用:約9,000万円
  • 内訳はほぼ編集費
  • 1本あたり約35万円
  • 収益化せず、収入はゼロ

チャンネル実績:

  • 全260本(まとめ動画除く)
  • 日本語版の総視聴回数:約6260万回
  • 英語版の総視聴回数:約2010万回
  • チャンネル登録者数:日本語版 65万人以上
  • 英語版チャンネル登録者数:約59万人

視聴者からの評価:

「なんてバカなことを、と自分でも思うが、未来のゲームを少しでも良くする投資、いやボランティア活動」

動画の特徴

配信スケジュール:

  • 当初は週3回更新を計画
  • 業務負担を考慮し週2回更新に変更
  • 2022年8月24日に初回動画を公開
  • 2年2ヶ月の更新期間

動画の内容:

  • ゲーム制作のノウハウ
  • ゲーム業界での仕事の進め方
  • クリエイターとしての考え方
  • 過去の作品にまつわる裏話
  • ゲームセンターCXとのコラボ動画(3本)

桜井氏の日常と苦労話:

今後の展望

チャンネルの今後:

桜井氏の新プロジェクト:

「費用対効果としてはおそらく良い結果になったのでは」「今後のゲーム業界にごくわずかにでも貢献できることを心から願っている」

桜井氏は今回のチャンネル制作を通じて、自身の長年の経験とノウハウを次世代のゲーム開発者たちに伝えることができました。

感謝とまとめ

「桜井政博のゲーム作るには」を支えた関係者:

最終回で明かされた重要ポイント:

  1. すべての動画は2年半前に収録済みだった
  2. 総制作費は約9,000万円だが収益化せず
  3. チャンネルは「未来のゲームを良くするための投資」
  4. 新作ゲームの開発が進行中
  5. 全256話を事前に計画し、原稿約30万文字を執筆

桜井政博のゲーム作るには
2022年8月24日〜2024年10月22日
日本語版:260本(コラボ+最終回含む)
英語版:257本

「ボランティア活動ではありますが、費用対効果としてはおそらく良い結果になったのではないでしょうか」
—桜井政博